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2023/04/10 14:03
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Daniel Schweizer / ダニエル・ シュヴァイツァー
ワイン名: Burg + Berg 2019
国:ドイツ
地域:ヴュルテンベルグ
葡萄:ザムトロート50%,シラー50%
インポーター:Klein aber wein
▼ワインについて
このワインは二つの異なる区画から造られる。一つはザムトロートが植わっている「Burghelde(ブルクヘルデ)」という区画で、標 高280mで森に囲まれた東向きの冷涼な畑。コイパー土壌で非常に痩せた土地だ。冷涼なことと痩せた土壌が影響して、果実は小粒で20長期間に渡り、ブドウ樹に実らせておくことができ、そのため非常に複雑な味わいが生まれる。もう一方は、「Spitzenberg(シュピ ッツェンベルク)」で南向きの温暖な区画。こちらも砂岩で非常に痩せた土壌であるため、小粒で凝縮された果実をつける。従って、 熟度と酸のバランスが良くなる。温度管理はせず野生酵母で発酵。30日間のマセレーション。500Lの木樽と使用済みのバリックで18 ヶ月熟成。
▼ダニエル・シュワイツァーについて
父親がブドウ栽培家だったダニエルは子供の頃から畑仕事の手伝いをしていた。通常子 供はそういった手伝いを嫌がるものだが、ダニエルにとっては楽しい思い出だったと振 り返りながら話す。父親から後継の話が持ち上がった時、ダニエルは自分がワイナリーで元詰めをしてワインを販売するという条件の もとで家業を引き継ぐことになった。
ダニエルが23歳になった2015年に、彼はレンベルガーの畑でバリック1樽分のワインを初めて造った。若い頃から、自然を大切にする という意識が強かった彼は、自分が造るワインも農薬や亜硫酸塩添加といった人工的な介入が一切ないワイン造りに拘った。しかし、 「醸造学校で学んだことをそのまま実践すればいい」「不安定なワインを造って苦労するよりは、安定して売れるワインを造るべきだ」 という考えを持った父親はダニエルのワイン造りに反対であり、周囲にもそういった人間は多かった。元々、ヴュルテンベルク一帯に は協同組合がとても多い。ヴュルテンベルクは安価で果実味たっぷりの「マス・ワイン」の産地として知られており、ダニエルが拠点 を置くヴュルテンベルク・ウンターラントにおいても、彼のような不介入主義的なアプローチをとる生産者は他にいない。あまり経験 がない彼のワイン造りに疑問を呈する人々が多い中、自分の理念を貫き通すのは簡単なことではなかったと言う。
「実際に欠陥があると思われるワインが出来てしまったり、亜硫酸塩を一切使用しない 醸造に関してはわからないことだらけで途方に暮れることは何度もあった。ただ、周囲 の意見を聞きすぎて、色々なことに過敏になっていたかもしれない。すっかり萎縮して しまって、2016年ビンテージのワインは全て蒸留してしまった。今思うとかなりいい線 をいっていたんじゃないかと思う。残さなかったのが非常に残念だよ。」
彼のファーストリリースとなるのは2018年であり、土壌の特性や微気候による果実への 微細な影響を正確に反映させたワインとなった。ワイナリーが位置するのは、シュワイ ガーンという街であり、ここには南向きの斜面に造られたワイン畑が多い。土壌構成は
粘土、砂質、コイパーなど多様で、小さな谷なども非常に多く、多様なワインができる環境が整っている。「この地域は、ザーレやザクセン同様にあまり重要なワイン産地としては見られてこなかった。その上、協同組合文化が根強いため個 性あるワインが生まれ広く知れ渡るといったこともなかった。最近では、ドメーヌ・ラサック(2022年9月弊社入港予定)がヴュルテ ンベルクの若い世代を代表する生産者としてその名を全国に轟かせたけど、そういった生産者はこれらもヴュルテンベルクから出てく ると思うよ。」
ザーレのコンニ・ウント・エヴィも言っていたことだが、ドイツの銘醸地として引き合いに出されるのは今も昔もモーゼルやラインガ ウで、最近になってようやくラインヘッセンやファルツといった地域に注目が集まってきた。しかし、その影となる周縁地域で若い世 代を中心に大きなうねりが起ころうとしているのは、今後多くの人々が知ることになるだろう。 (インポーターさん資料より一部抜粋)
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