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2023/12/08 20:55
Huber, Malterdinder Weisswein 2019
国:ドイツ
産地:バーデン
葡萄:シャルドネ
インポーター:Herrenberger Hof
▼ベルンハルト フーバー醸造所
フランスとスイスとの国境線沿いに位置し、ドイツで最も温暖な地、バーデン地方。そこで今、最も注目を集めているのがフーバー醸造所です。
まだ創業者であるベルンハルト・フーバーさんが研修生だったころ、13世紀の古文書に出会い、そこで故郷マルターディンゲン村がかつてピノ・ノワールの一大名産地だったことを知ります。1987年、当時加盟していた協同組合を脱退し、まさにゼロから醸造所を立ち上げました。当時安価な甘口ワインばかり造っていた世間の冷たい風にさらされながら、ピノ・ノワールの栽培に心血を注ぎ、次第にその名は世界に轟き、たった20年ほどでドイツで最も権威のあるワインガイド「ゴーミヨ」にて2008年度最優秀醸造家賞を受賞、さらに2011年度は他を寄せ付けず、赤ワイン賞3冠に輝きました。
残念ながら、2014年6月11日、55歳の若さで永眠されたベルンハルトさん。今はその熱き魂を受け継いだ息子であり新当主のユリアンさんによって素晴らしいワインが生み出され続けています。
2014年のベルンハルトさんの他界後、フーバーさんの息子・ユリアンさんが、父の遺志をしっかりと引き継ぎフーバー醸造所の陣頭指揮をとっています。
マメ科の植物は根に根粒があり、窒素化合物を作り出す根粒菌と共存しています。ブドウの成長が始まる春に、この畝を耕して植物を土の中身に埋め込むと、この根粒部分の窒素化合物が土壌に供給され、自然の肥料となります。すでに世界中で名声を得ているフーバー醸造所ですが、良いワインを造るために新しいことを積極的に取り入れる姿勢は、若き新当主の代になってもこのように引き継がれています。
さらにユリアンさんの生産するシュペートブルグンダーは現在タンニン分の抽出を抑えるように果房に日光を当てることを避けて皮を薄くすることを心がけています。温暖化が懸念される中、収穫するぶどうの温度を低く保つために早朝にカンテラをつけて収穫をしたり、収穫後の選果台導入もユリアンさんの代に変わってからです。
さらに醸造においては醸し発酵中の櫂入れを極力せず、発酵後の圧搾も垂直プレスを使用し、非常に繊細に行い、親子で夢見た「舌の上で踊るような味わい」を実現しています。白ワインはシャルドネを中心に生産しています。父の代よりも収穫を思い切って早め、圧搾では澱がたくさん出るスピンドルプレスを使用したり、樽発酵後はバトナージュを行わず長い時間をかけて硬質な味わいに仕上げています。このような醸造や栽培に関する変換も幾度となくブルゴーニュ地方のコシュ・デュリ等の生産者を訪ねたことによる影響で、今では彼らとの友好関係もしっかりと築けてきています。
2019年には「彼の造るシャルドネによって世界から改めてドイツのシャルドネが注目されることとなった」としてファルツ地方のノイシュタットの「伝説のワイン街道」に彼の名前が刻まれています。(インポーターさん資料より一部抜粋)
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